会社員には企業年金や退職金という老後の保障がありますが、フリーランスにはそれがありません。自分で老後の資産を準備する必要がある分、早い段階から計画的に取り組むことが重要です。この記事では、フリーランサーが取り組むべき老後準備の方法を解説します。
フリーランサーが直面する老後の課題
フリーランサーの老後の課題は、①国民年金だけでは生活費が不足する、②退職金制度がない、③収入が不安定なため積立が難しい場合がある、の3点です。逆に言えば、これらを意識して対策を取れば、会社員と同等以上の老後資産を築くことは十分可能です。
小規模企業共済:フリーランスの退職金制度
小規模企業共済は、中小機構が運営するフリーランサー向けの退職金制度です。月1,000円〜70,000円の範囲で積み立て、廃業・高齢(65歳以上で任意解約)時に受け取れます。最大のメリットは掛金が全額所得控除になること。年収600万円の場合、月7万円(年84万円)積み立てれば約21万円の節税になります。
iDeCo(個人型確定拠出年金)との組み合わせ
iDeCoは60歳以降に受け取る年金型の資産形成制度です。フリーランサーは月最大68,000円まで積み立てられ、全額が所得控除になります。小規模企業共済(積立上限月7万円)とiDeCo(月最大6.8万円)を組み合わせると、最大月13.8万円の積立・節税が可能です。
NISA・積立NISAで長期投資
2024年から始まった新NISAでは年間360万円まで非課税で投資できます(成長投資枠240万円+つみたて投資枠120万円)。iDeCoや小規模企業共済で節税した分をNISAに回すことで、効率的に資産形成ができます。長期・積立・分散投資の原則で、インデックスファンドへの積立投資が初心者にも扱いやすいです。
老後資金の目標設定
老後に必要な資金の目安は、月の生活費×12ヶ月×退職後の年数です。例えば月25万円で生活し、65歳から90歳まで25年間生きるとすれば、7,500万円が必要です。国民年金から月6.6万円受け取れるとすれば、不足分は約5,500万円。これをiDeCo・NISA・小規模企業共済の組み合わせで30〜40年かけて積み立てることが目標です。
まとめ
フリーランサーの老後準備は、①小規模企業共済(退職金代わり)、②iDeCo(年金の上乗せ)、③NISA(投資での資産増加)の3本柱で進めましょう。早いうちから少額でも始めることが大切で、フリーランス開始から1〜2年以内に全ての制度を活用し始めることを目指してください。
