フリーランスになると、会社員時代に自動的に保障されていた各種保険が自己責任になります。どの保険に加入すべきか迷っているフリーランスのために、本記事では必要な保険の種類と選び方を詳しく解説します。
フリーランスが直面するリスク
フリーランスが保険を検討する前に、自分が直面するリスクを整理しておきましょう。
- 病気・ケガによる収入減少(会社員の傷病手当に相当する補償がない)
- 仕事上のミスによるクライアントへの損害賠償
- 機材の故障・盗難による業務停止
- 老後の収入不足(厚生年金なし)
- 自然災害・事故による収入途絶
フリーランスが検討すべき保険の種類
1. 国民健康保険・任意継続健康保険
まず必須なのが健康保険です。フリーランスは国民健康保険(国保)に加入するか、退職後2年間は前職の健康保険を任意継続できます。国保は所得に応じて保険料が変動し、任意継続は一定額です。転職初年度は前年度の収入を基に計算されるため高額になりやすく、どちらが有利かは個々の状況によって異なります。
2. 国民年金
会社員時代の厚生年金から国民年金(第1号被保険者)に切り替わります。月額約17,000円の保険料を自己負担します。老後の年金額が会社員より少なくなるため、iDeCoや小規模企業共済などの私的年金制度も併用することをおすすめします。
3. 就業不能保険(収入保障保険)
フリーランスにとって最も重要度が高い保険の一つです。病気やケガで働けなくなった際に、毎月一定額を受け取ることができます。会社員の傷病手当(月給の約2/3、最大18ヶ月)に相当する保障がフリーランスには存在しないため、民間の就業不能保険で備える必要があります。
4. フリーランス賠償責任保険
業務上のミスや納品物の欠陥によりクライアントに損害を与えた場合の賠償金を補償します。IT系フリーランスであればバグ、ライターであれば著作権侵害など、専門職ならではのリスクに備えることができます。フリーランス協会(プロテクション+プラン)では賠償責任保険が付帯されており、月額2,000円程度から加入できます。
5. 生命保険・医療保険
扶養家族がいる場合は生命保険も検討が必要です。また、入院・手術に備えた医療保険は、フリーランスが働けない期間の費用をカバーするために重要です。
保険料を節約するポイント
- 複数の保険会社を比較検討し、保険料と保障内容のバランスを確認する
- フリーランス協会のようなコミュニティプランは割安なことが多い
- 掛け捨て型は貯蓄型より保険料が安く、特に若い年齢層には有利
- 保険の見直しを年1回行い、必要のない特約は解約する
フリーランスのリスク管理において保険は不可欠です。すべてに加入する必要はありませんが、就業不能保険と賠償責任保険は多くのフリーランスに必要な最低ラインと言えます。自分のリスク許容度と収入状況に合わせて、必要な保険を選択しましょう。
